『クリスマス』3

20 その夜、サンタクロースが二人の家に現れました。



21 サンタクロースの為に用意をしておいたクッキーを手に取りました。
   (※ 日本ではケーキですが、アメリカではクリスマスはクッキーなのです)



22 二人にサンタクロースからプレゼントです。
   チェス盤をくれました。



23 二人にもそれぞれプレゼントをくれました。



24 カメラ目線でサヨナラと手を振るサンタさん。



25 朝起きてサンタクロースからのプレゼントを見つけて、
   早速手に取るアレンたん。
   アレン「ねぇねぇ神田。サンタさんからのプレゼントですよ」
   アレンたん、喜びの余り、神田のプレゼントを踏んでいます(笑)


   
26 プレゼントを開けようとするアレンたんと、自分の分を拾い上げた神田。
   アレン「何かな〜? あっ、新しい手袋だ!」
   神田 「俺は剣をつるすベルトだな」
   アレン「よかったですね! 神田の、なかなかしゃれた装飾がついてますよ」
   神田 「お前のも特注だな」
   顔を見合わせて笑う二人。



27 教会で静かに祈りを捧げます。
   アレン「……あのね、神田」
   神田 「何だ?」
   アレン「僕、ずっと話せなかった事があるんです」
   神田 「……………」
   アレン「一度しか話せないと思うんです。
       僕の一番……大切な人の事」
   神田 「……………」
   アレン「昨晩、神田の腕の中でずっと考えていたんです。
       こうして、僕が幸せでここにいられるのは
       その人のおかげだって。

       神田と出会えて、でも何も話さないままでいるのは
       僕の心が何処か立ち止まったままなんだって。

       あの人の望みはいつも僕が前に進む事でした。
       だから、どんな形でもいいから、前に進もうと思って、
       僕はここに来た。
       師匠に背中を押されて、ラビやリナリーに出会って、
       そして、何よりも貴方に出会って結ばれて。
       いくらかは前に進めたと思います。

       けど、僕はやっぱり何処か固い冷たいしこりみたいのがあって、
       どうしようもないんです、自分でも。
       誰にも話せないし、思い出したくもない部分もあります。

       でもね、あなたにだけは話せる、いや、話しておきたいって
       やっと思えるようになったんです。

       僕は自分が生まれた日を知りません。
       だから、僕があの人と出会った日が僕の始まった日になりました。
       この日に、あなたに聞いて欲しいんです。
       あなたにだけ伝えたい物語を」





28 十字架を見ている二人。
   神田 「…そして、俺と一緒に進みたいんだな」
   アレン「ええ、心からそうしたいと思ってます。
       まだ全てを話せないと思うし、話したからと言って
       僕の中の何が変わる訳でもないかも知れません。
       だけど……だけど…。
       僕はあなたとの、この瞬間を忘れない。

       そして、クリスマスはいつも僕にとって
        一番大切な日であり続けるんです」

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