「ハロウィーン・パーティ」2

1,商店街にやってきました。
  アレン(相変わらず、黙って立ってるとかっこいいんだよな〜。
      スタイルもいいし、 頼り甲斐がありそうだし、
      実際、凄いやり手なんだけど…でも、人間性がなぁ〜。
      いつも勝手に行動して、振り回されてるのに、
      どうして一緒にいると安心するんだろ)
      
  クロス「何ボケッとしてんだ、行くぞ」
  アレン「は、はいっ!!」

2,街一番のスーパーです。大抵のものは手に入ります。
  新しい店なので、少し割高ですが、良い物を揃えていると評判です。

 
アレン「花やかぼちゃはどうしますか?」
  クロス「それくらい、お前がやっとけ。
     俺は酒を見てくる」
 アレン「ええっ、と、とんでもない!!
     僕も一緒に行きますっ!」
 クロス「俺でないといい酒は見つけられん、だろ?」
 アレン「いい酒は結構ですが、財布の中身も考えて下さいよ!
     他にも一杯買わないといけないんですから!
     待って下さい、師匠!! 」



3,アレン「あっ、もう試飲してるっ!!」
  クロス「…芳醇だが、酸味が少しキツイな。
      が、悪くはない。
      おい、馬鹿弟子。これ、何本か買っておけ」
  アレン「何本て…うわっ!! ゼロが一つ多いですっ!」
  クロス「前菜前の軽い飲み物にいいだろう。
      後、そいつもな。魚料理によく合う」
  アレン「軽いって…。僕の財布の方が先に軽くなりそうです…。
      こっちの方が手頃なんじゃないですか?」
  クロス「それは出来がイマイチだ。
      お前が飲むのはかまわんが、俺の名で開く
      パーティでそんな賦抜けた奴を出すのは許さん。
      俺は向こうのを見てくる。
      もし、すり替えたら、お前の頭をすり下ろすからな」
  アレン「もー、横暴なんだから〜」

4,アレン「……もう何杯目ですかー。酒は充分でしょ?
      つまみを選ぶのを手伝ってもらえませんか?」
  クロス「今、ジンとウォッカを選んでいる所だ。
      最近は日本酒もいいのが入ってるな。
      辛口の生の吟醸も何本か入れるか」
  アレン「はぁ〜、酒で買い物が止まってるんですけど。

       …師匠の友人て、やっぱり酒豪が多いんでしょうね」
  クロス「そうでもないな。大体、普通だ。
      第一、そんな奴らを呼んだら、俺の分が減るじゃねぇか」
  アレン「……………」

5,この店は冷凍食品や輸入品も充実し、割安で試飲できるので、
  このコーナーはいつも大人気です。

  アレン「ビールやジュースは店から直接持ってきてもらいましょうよ。
      ここはチーズと生クリーム、後、クロテッドクリーム。
      それとアイスクリームも何種類か欲しいですね」
  クロス「まぁ、待て。飲んだ事のない銘柄がある」


  
6,アレン「結局、飲むんですね…」
  クロス「お前も飲めばいいだろう」
  アレン「僕は酒が苦手ですっ。
      第一、師匠が絶対禁止にしてるじゃないですか。
      忘れたんですか?」
  クロス「覚えてるならいい。
      お前の酒の弱さと酒乱はとんでもないからな。
      いくら俺のことが好きでも、こんな所であられもない格好で、
      俺に絡まれたら困る」
  アレン「ぼっ、僕はそんな事、した事ありませんっ/////」
  クロス「覚えてないのは幸せだよな(笑)」
  アレン「師匠っ!!///」

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