『新婚さんのお引越し』（前編）
1 結婚を機会に新しいおうちに引っ越しました。
平屋。２LDK。プール付き。建売を購入して、リフォームが基本。
新婚だからって、学生結婚です。
パソコンに向かって、勉強にいそしむアレンたん。
アレン「せっかくインストゥールしたのに固まっちゃったよ。
アンインストゥールしてまたインストゥールのやり直し？
家だって頑張って作ったのに」
シムピープルをやっていたようです（笑）
2 神田のパパからもらったバーカウンターを見て、プンプン。
アレン「どうして未成年世帯にお酒なんてあるんですか？！
カミュにナポレオン…ああっ、ロマネ・コンティまで入れて！
こんなのあったら、飲んべのあの師匠とかが
来ちゃったらどうするんですか？」
実は神田のパパが怖いママ弥生から避難させる為に置いているのですが、
新婚時代くらいは誰にも邪魔されたくありません。
３ アレン「神田、この家ビリヤード出来ますよ。やりませんか？」
神田 「いいな。やるか」
アレン「せっかくだから何か賭けませんか？」
アレンたんは、いつでもギャンブラーです。
神田 「そうだな、何にする？」
アレン「あのカフェで新作のケーキセットが出たんですよ。
フルーツパフェとケーキと紅茶がセットになって、
すっごくおいしそうで。
後、シフォンケーキとワッフルと…」
神田 「却下。リナリーと行ってこい」
アレン「……もう。じゃ、負けた方が今日の夕食を作るってのはどうです？」
神田 「いつも俺がやってるじゃねぇか。
負けたら、風呂で俺の好きにさせるってのはどうだ？」
アレン「えっ？///」
神田 「それ位、刺激がねぇとつまらねぇだろ？」
アレン「……いいですよ。その代わり、僕が勝ったらつき合って下さい」
神田 「俺は桜餅とお茶がいいんだがな」
アレン「ダメ。今は秋ですよ」
神田 「チッ。しょうがねぇなぁ」
４ アレン「…今度は僕の番ですね。神田もなかなかやるけど僕だって
負けてませんから」
神田 「お手並み拝見といくか」
いざ勝負となればアレンたんの独壇場。
カードだけじゃなく、ビリヤードも師匠に教わった賜物です。
神田に花を持たせるように見せかけて、きっちりキャノンショット。
神田 「……………」
アレン「えへへ、僕の勝ちですねｖ」
神田 「……もう１回やるぞ」
アレン「いいですよｖ」
実はカードだけでなく、賭けビリヤードでも稼いでいたアレンたん。
マンガの「ブレイクショット」じゃあるまいし、プロには勝てません。
神田 「……………」
アレン「わーい、ケーキセット５人前ごちそうさまでーすｖ」
神田 「……………」
アレン（あちゃ、やりすぎちゃったかな？）
「その代わり、お風呂でいい事しましょうねｖ」
神田 「……………」
アレン「ねっ？」
憮然としている神田。
アレン「お風呂で待ってますからｖ」
５ 歯磨きするアレンたん。
アレン「磨き残しは無いかな？」
（やばいなぁ。怒らせちゃったよ…。
久しぶりだからって、調子に乗っちゃったかな。
僕も負けず嫌いだけど、神田もそうだし。
……神田は拗ねると長いからなぁ。
ご機嫌取らないと）
６ パソコンの前にいる神田。
神田 「……………」
まだ勝負の遺恨を抱えているのでしょうか？
７ ラブバス大好きアレンたんの為に、またしても設置してみました。
アレンたん一人で悦に入ってます。
アレン「やっぱりお風呂はこれでなきゃ。でも、一人ではちょっと寂しい」
（……遅いなぁ。とっくに来てると思ったのに。
マズイなぁ〜）
８ その頃、ふて寝してる神田。
神田 「……………チッ」
ちょっと、心狭いです（笑）
９ アレン（神田ったら、まだ来ないよ。
もう………引っ越し初日からこんなケンカなんてイヤだな。
ビリヤードなんてしなきゃよかった）
段々、不安になって、慌てて顔をお湯で 洗うアレンたん。
ちょっとした事で結婚初日は波乱含み？！
