『新婚さんのお引っ越し』(後編)
1 神田も、やっとやって来ました。
黙って湯船につかります。
躊躇いがちにすり寄るアレンたん。
アレン「……まだ怒ってるんですか?」
神田 「……だとしたら、どうする?」
アレン「でも、僕、今日はイカサマやってません」
神田 「いつもやってるのかよ(笑)」
アレン「生活の為だったんで。
でも、神田に対してはそんな事しませんよ」
神田 「解ってるよ」
2 アレン「じゃ、何で遅かったんですか?
僕、のぼせるところでした」
神田 「そういや、少しだるそうだな。
顔が桜色で色っぽいぜ」
アレン「……やだ」
神田 「負けたもんは負けたからな。
あのデザートもいいが、いいビストロが出来たって
キャンパスで聞いたんで、
場所を聞く為にネットで調べてたんだよ」
アレン「……神田」
神田 「で、ちょっと気晴らしに寝てた。やっぱ悔しくて」
アレン「神田〜」
神田 「いいじゃねぇか。お前にいつまでも不景気な顔見せられるか」
アレン「やっぱりそういうとこ、エライですね。神田って」
(毎日、神田に惚れ直しちゃうな、僕って)
そっとキスを交わす二人。
3 神田 「ほら洗ってやるって言ってんだろ。こっち来いよ」
アレン「神田の手、なんだかヤーらしい」
神田 「そんなこと言っていいのか?」
アレン「あっ、ちょっと。ホントにダメですって///」
4 神田 「おとなしく洗われてろ」
アレン「やぁだぁ、神田ぁ、そこだめ…」
神田 「ダメ?それにしちゃ悦んでんじゃねぇか」
アレン「もう、そんなこと言わないで下さい///」
神田 「解ったよ」
神田 「今度は背中洗ってやるから後ろ向けよ」
アレン「ちゃんと洗って下さいね」
割にあっさり身体を放されて拍子抜けするアレンたん。
そんな自分に一人赤くなってしまうが、
神田は素っ気なくスポンジにボディシャンプーをつけている。
5 アレン「今度は僕が洗ってあげます」
(神田って案外、肩幅あるんだ。
……ちょっとしがみ付きたいかも)
6 神田 「よし、ご褒美だ」
と、突然。ディープなキスをする神田。
微妙な部分を撫でられて息を詰まらせるアレンたん。
アレン「……………!!」
神田 「今度はお前が黙り込む番だな」
アレン「……………あっ」
神田、手を湯の下で動かして、アレンの状態を確かめてから
神田 「ここでやりたいか、ベッドで、か位は選ばせてやるよ」
アレン「……………もう」
神田 「どうする?」
アレン「………知りません///」
神田 「ケーキセット5人前。いい回数じゃねぇか。
俺も楽しみだな」
アレン「ええっ、5、5回もっ!?」
神田 「何だ、5回もしたいのか」
アレン「ち、違いますって! ………あ、あんっ」
新婚さんの引っ越しは、これからですv
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