『葉月君と僕』 2
7 葉月がやってきたと思ったら、兄皐月もやってきました。
アレン「皐月兄さん、いらっしゃい」
皐月 「おまえに食わせてやろうと思って買って来たぞ」
アレン「うわっ、このチョコレート高かったでしょ?」
皐月 「おまえに食わせるためなら安いもんだ」
アレン「嬉しいな。葉月君も来てるんですよ?
みんなで食べましょうv」
皐月 「何、葉月も来てるのか。
あのクソガキ、何処ほっつき歩いてると思ったら。
これはアレンの為に買ってきたんだ。お前だけが食え。
どうせ、あいつらは甘いものは食わねぇからな。
いいか、お前だけが食うんだぞ!」
アレン「は、はい」
(嬉しいけど、この押しつけがましい所どうにかならないかな(汗)
神田家の愛情表現は見極めが難しいです(笑)
8 アレン「皐月兄さんの持ってきたチョコレートおいしいや」
超高級チョコレートをバクバク食べるアレンたんです。
(やっぱり僕だけじゃもったいないな。
そうだ、ケーキに少し使えないかな? )
9 神田「今日はアレンがケーキを焼いていたからな、
三時のお茶を楽しみにしとけ」
葉月「マジ?やりぃ」
神田「あいつは料理はまぁまぁだが、菓子はうまいからな」
葉月「それって、やっぱり英国人だから?」
神田「知らねぇ」
葉月「まぁいいか。アレンのものなら、何でも食うぜ」
神経質だけど、何事にも大雑把な神田一族。10 葉月「夕飯も食っていっていいか?
今夜、お袋と親父、出かけてるし、兄貴もデートだから」
神田「俺の飯でいいならな」
葉月「たまにはアレンに飯、作らせろよ」
神田「あいつが作ると、シチューとかスパゲティとかハンバーグだからな」
葉月「いいじゃねぇか。文句つけんなよ」
神田「うるせぇ。お前だって、洋飯は嫌いじゃねぇか」
葉月「アレンならいいんだよ」
神田「……お前、どうかしてんじゃねぇか?
モヤシは俺んだぜ? 解ってんのか?」
葉月「うるせぇよ! そんな事解ってるよ! 俺は見てるだけでいいんだよ!
あんたの知った事っちゃねぇだろう?!」
神田「……チッ、好きにしろ」
葉月「……………いいのかよ」
神田「それで手前の気が済むんならな」
葉月「……余裕ぶっこいてんじゃねぇよ、兄貴」
神田「知るか。
言っとくがな、モヤシは好きだどうだで扱える奴じゃねぇぞ。
それと、モヤシを傷つけたら、お前を本気で八つ裂きにしてやるからな!
弟でも容赦しねぇぞ、俺は」
行ってしまう神田。 その背中を見送って
葉月「……………傷つけたりなんかするかよ」
11 皐月「よっ、元気にしていたか?」
神田「うわっ、何だよ。来てたのか」
皐月「今、アレンに会ってきたぜ。
こないだより、一段と色っぽくなってるじゃねぇか。
手前、相当あいつをかわいがってんな。
夜、まともに寝かせてやってねぇんじゃねぇか?」
神田「いやらしい言い方すんじゃねぇよ。
モヤシに手を出したら、殺すからな!
手前は、手前の女の所行ってくればいいじゃねぇか! 」
皐月「かわいい義妹を心配するのが悪いってのかよ。
お前みたいな乱暴者によく尽くしてくれるって礼を言ってきただけだ。
まぁ、お前が飽きたらいつでも言いな。
俺が大事に面倒見てやるからよ」
神田「飽きる事なんてないから安心して帰れ。
そして、二度とうちの敷居をまたぐんじゃねぇ」
皐月「冗談の通じねぇ野郎だな(笑)」
12 アレン「今日は僕がケーキを焼いたんです。みんな食べていってくださいね」
葉月 「すげぇや」
皐月 「うまそうだ」
12 アレン「上手に焼けていると良いけど」
アレンたん、ケーキにナイフを入れます。
匂いをかぎつけて、ハルモニアのヒクサクさんも来てしまいました。
卑しい王家ですね(笑)
13 アレンたんが切り分けたケーキをみんな立ち食いしています。
テーブルが小さかったのね・・・。
葉月 「やっぱり、アレンのケーキはうまいな」
神田 「バナナケーキって言ってたけど、チョコも入ってるぜ」
アレン「おいしいでしょ? バナナとチョコは合うんですよ。
皐月兄さんのおみやげ入れてみたんです」
皐月 「何だ、勿体ない。あれ、入れたのか?」
アレン「全部じゃないですよ。あんまりおいしかったから」
神田 「やっぱり、モヤシにこっそり何かしてやがったじゃねぇか、兄貴!
油断も隙もねぇな!
食ったらとっとと帰れ!」
皐月 「ハハ、だから内緒って言っただろうが」
アレン「すいません」
神田 「モヤシは謝る事ねぇ」
葉月 「そうだ、抜け駆けすんな、皐月兄」
皐月 「うるせえな、お前ら。
アレン、もう一個もらってくぜ。
ぜひ彼女に食わせたいんでな。
俺の彼女もアレンに見習ってもらいたいぜ、なぁ、ユウ」
神田 「……………チッ」
皐月兄さんは、神田よりちょっと軟派ですが、やっぱり年の功です。
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