『風邪を引いた日 1』 





1 玄関に神田のパパからガーゴイルの彫像を戴きました。
  神田、大喜び。
  神田  「厄よけになるって、親父が言ってたが本当かな」



2 アレンたんは神田のママから新しい冷蔵庫をもらいました。
  アレン(容量も大きくなったけど、今までよりもっと節電タイプなんだって。
      家計にも優しいよね)

  心はすっかり主婦のアレンたん。




3 通りすがりのレックナート様にご挨拶。
  アレン「こんにちは」
  レックナート「ごきげんよう、アレン」
  性格はどうであれ、物腰は優雅なレックナート様です。
  
  アレン「ルックやササライは元気にしてますか?」
  レック「ええ。二人ともずっと魔法修行を積みにタウンに行ってます」
  アレン「へぇ、頑張ってるんですね。
      ところで新作の幻水5に出てくる黒いフードかぶった女騎士って、
      まさかレ…」
  レック「まぁ、そんな訳がないでしょう、おほほほほほほ。
      ところで、神田はいますか?」
  アレン「ええ、いると思いますが、何か?」
  レック「ルック達がいないでしょ? それで困ってるのです。
      メイドや執事も色々雇ってみたのですが、どれも満足できません。
      容姿と家政の双方を満たしてくれる者などなかなかいませんからね。
      神田は大変料理や家事がお上手だと伺いましたので、
      週末など、うちにいかがかと思いまして」
  アレン「ああ、バイトの誘いですか?
      でも、神田は今、期末考査やレポートとかで忙しいから
       難しいと思いますが」
  レック「バイトではありません。
      人生修行です」
  アレン「……………」

     (それって、タダでこき使おうって事じゃない。厚かましいなぁ)

  レック「高貴な社会に触れられる、よいチャンスだと思いますが。
      うちには名のある方々の来賓も多いですからね」



4 アレン「せっかくのお誘いですが、お断りします」
  レック「まぁ、どうしてですか?
      こんなにいいお話なのに」
  アレン「すいません。今、バイトをする時間の余裕がないんです」
  レック「……………そうでしょうか? まぁ、 仕方ありませんね。
      でも、このことをいずれ後悔されても知りませんよ」
  アレン「何ですって?」
  レック「人は正しい道と思って、間違った道をたどる事が多いのです」
  
  その背を見送って
  アレン(神田に言わずに勝手に断ったの悪いかなぁ。
      でも、神田が人に使われるの甘んじる訳ないし。
      やっぱり、ただ働きだもんね。

      だけど、何かイヤだなぁ)

  解っていても、幻水世界を掌で転がしている魔女に言われると、いい気持ちはしません。


 

5 どこの誰とも知らぬ人が置いていった箱を開けるアレンたん。
  危機感がありません。
  アレン「何が入っているのかな?」



6 中に入っていたのは、魔法セットです。
  アレン「レックナートさんのプレゼントかな?」
     (でも、あんな事を言われた後だけに気持ち悪いなぁ)



7 魔法セットはひとまず置いて、冷蔵庫を漁るアレンたん。
  アレン(明日、あれは返品しようっと。
      でも、 せっかくプレゼントくれるなら、食べ物にしてくれたらいいのに)

  食い意地が張っています。



8 アレン「新しいキッチンは嬉しいな」
  楽しそうにお料理するアレンたんです。

     (それにしても、最近急に冷え込んできたよね。
      キャンパスの銀杏並木が凄く綺麗になってきたな。
      あれでリースなんて作ったらステキだろうな。
      
      あれ、さっき醤油とみりん入れたけど味薄いなぁ。
      分量通りに入れたつもりなんだけど。

      ………ホントに寒いな。セーター、もう一枚着なくちゃ)

  レンジで火をおこしてるのに、何だか変です。


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