「バレンタインの雪」3
1 アレン「神田〜、絶対ラビ気づいてますってー」
神田 「無視すりゃいいだろ? 今は俺とデート中だ。
ちったぁ俺の女房っていう自覚を持て。
ラビの野郎の為にチョコなんか買いやがって」
アレン「む〜〜。でも、これってやりすぎだと思います」
神田 「荒療治ってんだ」
ラビ、離れたところでニヤニヤしています(笑)2 アレン(え!? ええええーーー!!??
何であそこにリナリーと師匠がいるの?
どうして? しかも一緒に!? どういう関係?!
か、帰りたいけど、神田とケンカになって、師匠の余計目を引くだろうし。
やばいやばいやばい。
神田にも師匠にも気づかれないようにしないと!
知らん顔を押し通すんだ。春風のような笑顔を忘れるな!)3 神田 「おい、どうした?」
アレン「………ひ、ひえ?」
神田 「変な奴だな。ここ、うまいからと言ったの手前だろ?
何にするんだ?」
アレン「え、ええ、何でもいいですよ」
神田 「お前な」
アレン「何でもおいしいから、何でもいいって意味ですよ〜v
僕、このワイン煮込み食べたいな」
神田 「今度は何だ」
アレン「な、何でもないですって! あははは、綺麗な店ですよね、ここ」
神田 「……………」
4 神田、いきなりアレンを引き寄せる
神田 「何、隠してる?」
アレン 「な、何でもないですよ」
神田 「会うとまずい奴でもいるのか?」
アレン「いたでしょ、ラビとか、リナリーとか。
明日、学校行くのコワイです、ホント」
神田 「他は?」
アレン「え?」
神田 「他にはいるのか、今?」
アレン「いませんよ、やだな」
神田 「………。時期が来ると会わせると言ったな。
まだ紹介をしてくれる気にはならないのか?」
アレン「…いませんてば。
それにこの格好でだけは勘弁して下さい」
神田 「(笑)
そうだな、悪かった」
5 クロス 「…いつもああか?あいつらは。」
リナリー「うん。仲いいよ、ホント。
神田モテるし、アレン君もかわいいから、結婚した時、
相当泣いた子いるけどねー。
でも、神田って遠くから眺めて楽しむタイプなのよね。
桜と同じ。扱いが難しいの。触ってもダメ。折ったらダメ。
下で騒いでも、興が醒める。
そのかすかな匂いを嗅げるのは、限られた人だけって」
クロス 「…フン、コムイの言いそうな事だ」
リナリー「ふふ。アレン君だけだもん。
神田をね、あんな風に笑えるようにした人」
クロス 「あの馬鹿弟子もな。前よりまともに笑えるようになった。
あの亭主は見てる所は見てる奴のようだな」
リナリー「勘は凄いから、神田は。獣みたいなとこあるの。
…いつ、アレン君に会うの?」
クロス 「もう、じきだ」6 神田 「…確かに結構うまかったな。
俺としちゃ、たまにソバが食いたいが。
お前も緊張してるくせに、食欲は衰えないな」
アレン「///////。放っておいて下さい。
何か…食べてる内に腹が据わってきたっていうか。
どうとでもなれっていうか」
神田 「お前、しぶといな。そういう所。女みてぇだ」
アレン「どうせ今日は女ですよ〜」
神田 「拗ねんなよ(笑)」
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