『再び、ハロウィーン』2
1 メイドコス。
アレン(結局、これかな?
……でも、ホントの所、僕だって女装嫌いなんだよね。
僕だって男だしさ。
でも、こういう事でもないと神田って服装に無頓着なんだもん。
いっつも同じ服ばっかり着てるしさ)2 アレン(やっぱり元がイケてると、何でも似合うから
そういう事にかまわなくなるのかなぁ。
おかぁさんに「これ着なさい」「あれ着なさい」って
言いなりに着てたような感じだし。
でも、決める所はビシッと決めてくるんだよね。
師匠もそうだったもんなぁ。
普段、あんなだらしない生活してんのにさ。
裁判所や女性の前じゃイヤになる程かっこいいんだから。
やっぱり僕、神田が好きなのは、師匠の影響があるのかな?
認めたくないけどさ。そういえば、師匠、何しにこの街に越してきたんだろう。
僕を心配して…なんてありえないし。
一度、尋ねてみようか…な。でも、ヤダなぁ。
うー、………師匠、留守だったらいいのになぁぁ)3 アレン「神田、拗ねてないでご飯食べましょうよ」
神田 「別にふて腐れてなんか……また、そういう格好かよ」
アレン「だって、若奥さんはイヤなんでしょ?(笑)」
神田 「イヤだからって、そんな格好する奴があるか」
アレン「だって、ハロウィンですもん。
仮装しないと変でしょ?」
神田 「何でお前は何でも似合うんだよ(ブツブツ)」
アレン「……? それは神田の事でしょ」4 アレン「でも、保父さんとメイドじゃまとまりがないですね。
何かテーマ考えます?」
神田 「…ああ」
アレン「ご主人様とメイドってありきたりかな?
でも、今回はそんなに衣装用意してないし。
うーん、神田って黒のシャツとか持ってましたっけ?
神田は柄物は似合わないから、黒で統一するとかっこいいと
思うんですよね」
神田 「…そうだな」
アレン「もう、興味がないのは解るんですけど、
もうちょっとちゃんと聞いてくれませんか?
せっかく出るなら、優勝…まではいかなくても
注目くらい浴びたいじゃないですか。
さっき電話で聞いたら、ラビは着ぐるみ着るんですって。
リナリーは…」
神田 「解った!」
5 アレン「え、え? 何ですかっ、神田、いきなり!?」
神田 「どーもその格好見てると落ち着かねぇ。
やる事やろうぜ」
アレン「や、やる事って、い、今からですか?
まだ真っ昼間でしょ?」
神田 「そんな格好しやがって、誘ったのはお前だろ?」
アレン「誘ってなんかないですよ!
ただ、どんな感じか着てみただけでしょ?」
神田 「凄い破壊力だって認めてやる。
ご主人様…いいじゃねぇか。
今からやってやるよ」
アレン「だ、駄目ですって!
やっぱヤメましょう。却下〜〜!
今夜、立てなくなっちゃう!」
神田 「そっちの方がいいぜ、俺は」
アレン「ああああ、もうーーー! やだー!!」
(暗転)
7から2ページ、裏でございます。
メインのページに隠してあります (笑)
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