「ホリークリスマス」4
1 アレン「メリークリスマス、神田」
神田 「ああ、おめでとう、アレン」
神田、アレンにキス。
アレン「……///。何で急に名前なんですか?」
神田 「だって、誕生日だろ、お前の。
モヤシって事もねぇよな。こういう時は」
アレン「いつもそうだったらいいんですけど」
神田 「今日だから、いいんだよ。
毎日、お前の誕生日だったら困る」
アレン「そっかなぁ」
神田 「それよか、今日は出かけるんだから、着替えろよ」
アレン「はい。…あの」2 アレン「すいません、降参です。
やっぱり僕、解りません」
神田 「…? 何を?」
アレン「何って、神田がクリスマスに欲しいものですよ!
僕、ずーーーーーっと考えてたんですよ?」
神田 「あー、あれか。あれはもういい」
アレン「どうしてですか? 急に」
神田 「だって、もう今日になっちまったしな。
だから、もういいんだ」
アレン「…そう言われてもすっきりしないんですけど」
3 神田、キスして
神田 「何でお前は答を欲しがるんだ、アレン?」
アレン「だって、クリスマスプレゼントって大事な事じゃないですか」
神田 「そういうもんか?」
アレン「そういうもんでしょ?」
神田、溜息をついて
神田 「解った。じゃ、一つヒントをやるよ。
俺はな、やっぱりイベントが大嫌いなんだ。
こんなに騒ぐのが、よく解らん。けどな…」
アレン「けど?」
神田 「これ以上、言ったらヒントになんねぇだろ。
今日一日、チャンスをやるよ、バカモヤシ」
アレン「えー、モヤシに格下げですか?」
神田 「解るまでは、な」
4 アレン(あーあ、結局モヤシかぁ。
でも、誕生日って忘れそうになっちゃうな。
だって、世界中みんながクリスマス、クリスマスって言ってるんだもん。
僕も飾るの楽しいし。街が華やかなの嬉しいし。
クリスマスじゃなくて、僕の誕生日を誕生日って祝ってくれたのはマナだけだった。
…そうだ。どうして、僕は忘れていたのかな。僕は…あの日の事。
あの時もろうそくをつけて…、マナとケンカして、
でも、仲直りしたくて、窓を少しだけ開けて…そして…そして…)5 神田 「モヤシ!!!」
アレン「……? ああ、神田、何ですか?」
神田 「何だじゃねぇよ。お前、身体に火がつくとこだったぞ!!!」
アレン「やだな。そんなに怒る事ないでしょ?
何にもなかったんですから。何にも…。
神田、どうしたんです? 震えてるんですか?」
神田 「…いや、何でもねぇ。
それよか、お前の師匠、この街に着てるって言ってたよな。
今度、会わせろ」
アレン「えーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
6 神田 「イヤなのか」
アレン「イヤです」
神田 「何でだ」
アレン「神田が不幸になります」
神田 「俺の不幸なんかどうでもいい」
アレン「神田の不幸は僕の不幸です」
神田 「同じ事だ。 じゃ、住所教えろ」
アレン「イヤです」
神田 「一人で行くからいい」
アレン 「死んでもダメです」
神田 「何がそんなにイヤなんだ」
アレン「神田はあの人を知らないんですよ」
神田 「知らないから、会いに行くんじゃないか」
アレン「神田が不幸になります」
神田 「俺の不幸なんか…」
(以下、略)
7 神田 「じゃ、ワインはこれで頼む」
店員 「かしこまりました」
アレン「…ねぇ、神田」
神田 「何だ」
アレン「何で、燕尾服にシルクハットなんです?(笑)」
神田 「正式な晩餐って初めてだからな。
訊いたら、ラビにこれがいいと言われた」
アレン「騙されたんですよ」
神田 「…そうみたいだな」
アレン「どうして、僕達っていざって時にラビに頼るんでしょうか?」
神田 「勉強しないからだろ」
アレン「そうですねぇ(笑)」8 アレン「でも、ちょっとかっこいいです」
神田 「ちょっと、か?」
アレン「ホントはね、人に知られると困るから。あのね……
(耳に囁いて)
すんごくかっこいいです」
神田 「アホゥ/////……やっぱり、後で買い換えるかな」
アレン「えー、いいじゃないですかー。せっかくだしー」
神田 「バカ、こんな街じゃ目立つだけだろ」
アレン「そうですね(苦笑)」
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