『ラビ ハッピーバースディ!!』
@ ラビに喜んでもらおうと一生懸命ピアノの練習をするアレンたん。
初めの頃はへたくそで、神田からブーイングの嵐でした。
アレン「絶対上手くなってみせるんだから。もう神田にへたくそなんて言わせ
ないんだから」
負けず嫌いのアレンたんです。
アレン「でも、ラビってどんな曲が好きなんだろ。
やっぱりロマンティックな奴かなぁ。神田、知ってます?」
神田 「『オヤジの海』だ」
アレン「………ホントですか?」
神田 「俺を信じないのか?」
アレン「何でラビの事だと、そうネジ曲がるんですか?
……じゃ、神田が歌ってくれるなら伴奏します」
神田 「……」
アレン「普通にトロイメライとか、オレンジレンジにしよっと」
選曲にも力が入ります。
A 一方神田はと言えば、プレゼントにするノームを作っています。
神田「ありきたりのもんじゃ、つまらねぇからな」
プレゼントの選択が役に立つものとか相手が好きなもの、というより受け
重視のようです。
神田 「うーん、いっそブックマンの像の方がよかったか?
知ってるか? あの爺さん、結構脱いだらマッチョだぞ 」
アレン 「ええっ、ホントですか!? 見たんですか、神田!?」
神田 「知らねー。コムイが言ってただけだから。
いっそ、ブックマンにガキのラビを背負わせるなんてどうだ?
おしゃぶりにデンデン太鼓持たせて 」
アレン「………普通でいいですよ、普通 で。
神田って、そういう赤ん坊時代送ったんですか?」
神田 「バカ言え、今時」
アレン「なら、何故(笑)」
B 努力の甲斐あって上達しました。「うるさい、へたくそ」と言っていた神田も
拍手してくれる程の腕前になりました。
神田「もやし、うまくなったじゃねぇか」
滅多に聞くことができない神田の褒め言葉に、アレンたんも嬉しくなります。
アレン「自信持っていいよね」
明日が楽しみな二人。用意は万端です。
C ピアノの練習を頑張りすぎてバタンキューのアレンたんの額におやすみチュー
をする神田。
神田「頑張るのもいいけど、ムリすんなよ」
猪突盲信のアレンたんの性格をよくわかっている神田です。
D いよいよラビのお誕生日当日です。
ホームパーティという感じで、お客様は主賓のラビと紅一点のリナリーです。
お料理はコックさんに来てもらって、いつもより豪華です。
アレン「パーティーで何が楽しみって、たくさんのお料理とケーキですよね。
車にたくさんの食材を載せてきていましたね」
リナリー「ホント、おいしいv」
ラビ 「でも、アレンの手料理も食べたかったさ」
アレン「今度は普通に遊びに来た時にご馳走しますよ」
神田 「ほっとけ、モヤシ。こいつはカップラーメンで充分だ」
ラビ 「ひでぇなぁ、ユウ。でも、いいよ〜v
アレンが作ってくれるんなら何でもおいしいv(ニコ)」
アレン「えー、ちゃんと料理作りますよ?」
ラビ 「今度、うちに遊びに来るさ」
神田 「ラビ、口説くか、出ていくかどっちかにしろ」
ラビ 「じゃ、口説くv」
神田 「ラビ、手前な…」
アレン「ちょ、ちょっと二人とも今日はラビの誕生日なんですからっ」
リナリー「そうよぉ。私の音枷で空の花火になりたくなかったら、
楽しくやりましょv(ニコ)」
神田、ラビ「……………」
内輪のパーティなので、今回はこの4人だけでこぢんまりと。
いちゃいちゃを目的にすると、ホントに友達作るの大変で(笑)
E 神田「誕生日おめでとう。プレゼントはオレの手作りだ」
ラビ「ユウの手作り?何だろう」
リナリー「ええっ、神田が作ったの?」
※右下に見えているケーキはびっくり箱です。中身は後のお楽しみ。
F ラビ「お?ノームじゃん。うまくできてるさ。サンキューな」
神田「オレの会心の作だ」
アレン「…あれはやめたんですね、よかった(ボソッ)」
神田「うるせぇ、黙ってろ、モヤシ」
ラビ「何、こそこそ言ってるんさ?」
神田「何でもねぇ。気に入ったんなら、別のもあるんだが」
ラビ「……………いや、これでいいさ」
神田「一応、見てみるだけ見てみないか?」
ラビ「これで充分さ。サンキュー、ユウ」(すたすた)
神田「おい、ラビ。ちょっとだけでいいから」(すたすた)
ラビ「やだ」(すたすた)
神田「せっかく俺が作ったんだから」(すたすた)
ラビ「やだ。見ない。拒否する」(すたすた)
アレンたん、見送って
(…あれで結構仲いいんだから。
ラビって、神田を追いかけさせるのうまいよね。
見習おうっと)
G アレン「ラビ、お祝いに演奏しますね」
ラビ「アレン、ピアノ弾けたんだな、上手いさ」
アレン「たくさん練習したんですよ。ラビに聞いてもらおうと思って」
ラビ「そっか。お兄ちゃん感激さ」
アレン「少しくらいならリクエスト、弾きますよ。
何が好きですか?」
ラビ 「うーん、じゃあ奥田民夫の『ヒゲとボイン』」
アレン「……………」
ラビ 「冗談さ。アレンの好きなの何でも弾いてーv」
アレン「じゃ、『だんご三兄弟』でv」
ラビ 「ハハ、アレンらしいさ(笑)
なぁ、アレン、聞いていい? 」
アレン「はい?」
ラビ 「アレン、今、幸せ?」
アレン「はい」
ラビ 「そう。…俺も幸せ。アレンが幸せだから、俺も幸せ」
アレン「……………。大好きです、ラビ」
ラビ 「俺も好き。大好き。
もっと弾いてさ、俺の為に」
アレン「はい」
H びっくり箱の中には、なーんと女性ダンサーが隠れていました。
神田がラビを驚かせようと呼んでいたのです。
ダンサー「ハァーイ、ハッピバースディラビ」
I ラビ「すげぇ。セクシーダイナマイトなお姉ちゃんだ・・・」
手を叩いて喜んでいます。
J ラビ「ヒュ〜」
この女性ダンサー、ラビのハートにストライクのようです。
踊りもセクシーダイナマイト。健全な青少年の下半身直撃です。
背後にはアル猫がおトイレしようと向かっています。
K セクシーなダンスも終わり、歓談しながら食事再開。
リナリー「楽しいパーティーになってよかったわ」
右端ではエド猫とアル猫が遊んでいます。仔猫なので遊ぶのが仕事です。
バリバリかわいい、エルリック兄弟v
しかし、テーブルのすぐ右上に猫トイレが並んでいるというのは(笑)
L 神田「教団から外へ出る時、ゴンドラ以外の手段はねぇのかな」
ラビ「俺はあるさ。槌が」
神田「お前はいつも駅に突っ込むじゃねぇか。危なくて仕方ねぇ」
ラビ「アハハ、俺はゴンドラってのもロマンティックでいいと
思うけどなぁ。このままずっと一緒に乗ってたいと思うさ」
神田「誰と」
ラビ「そんな事いちいち言わないといけないさ?」
神田「お前の言い方は何か引っかかるんだよ」
ラビ「引っかかるように言ってるさぁ」
神田「ラビ」
ラビ「お前と乗りたいといったら信じてくれるん?
アレンと乗りたいと言ったら信じるん?
どっちにしても、ユウは揺れるんさ、いつだって。
ゴンドラに乗ってるみたいに」
神田「ラビ!」
ラビ「楽しいパーティだったさ。
さてと、アレンに挨拶してこっと。
おやすみ、ユウ 」
神田「ラビ!」
ラビ、振り返って
ラビ「言っておくけど、バレンタインの時の賭、まだ有効だから」
片手を上げて行ってしまうラビ。
M パーティを抜け出し、一人プールにいるリナリー。
リナリー「この家、プールが付いているのね。羨ましいわ。
おまけに滑り台まで。 遊んで帰らないと損よね」
そうして彼女は水着のまま自宅へ向かいました(笑)
男前すぎるよ、リナたん! しかし、胸がちょっと貧…(強制終了)
N お客様も帰り、後片付けも終わったキッチン。
アレン「お疲れ様でした、神田。ラビも喜んでくれたみたいで良かったですね」
神田「ああ、お前もピアノの練習頑張ってたもんな」
アレン「今日神田とキスするの初めてですね」
神田「ああ」
二人は濃厚なキスで一日を締めくくるのでした。
O 今日はお客様がいて落ち着かなかった猫も、ねぐらへと向かいます。
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