『母来る』



1 翌日、アレンへ電話。
  神田「またダウンタウンへ行こう」



2 その日、近くに住む母弥生がやって来ました。

  母 「どうだあの子とうまくいっているのか?」
  神田 「おい、いつの間にそんな話を聞いた?」
  母 「ルックが言ってたぞ。
     お前が風呂場で白髪の子と乳繰り合ってたって」
  神田「ばっ……! あ、あの野郎!!」
  母 「事実か。全く」
  神田「ルックの野郎。関心ないとか、言ってた癖に……」
  母 「関心はないが、喋らないとは一言も言ってないと言ってたぞ。
    
で、責任取るのか?」
  神田「取るも何もまだ、キスしかしてねぇ」
  母 「キスでも大事だ。
     お前にはキスなど、挨拶程度の事に過ぎないかもしれないが、
     私達が若かった頃は…」
  神田「解ってるって。
     軽い気持ちで近づいたんじゃねぇよ」
  母 「なら、いいが、遊びだったら殺すぞ」
  神田「俺は遊びでキスしたりしねぇよ」



3 母 「そう言えば、父さんがアレンと会いたいと言っていた」
  神田「その内連れて行く」
  母 「私などより、父さんの方が凄い鉄拳を持ってるのは覚えてるな」
  神田「忘れてねぇよ。
     昔、 殴られて2週間、痣がひどくてサングラスをはずせなかったからな」
  



4 母 「ちゃんと紹介しろよ。お前に恋人が出来たなんて青天の霹靂だからな。
    みんな喜んでいるぞ」
  神田「なんかヒデー言われようじゃねぇか」
  母 「本当のことだ」



5 母「アレンってどんな子なんだ? ルックから名前しか聞いていないな」
  神田「メールで写真送る」
  母「待っているからな」



6 神田「とにかく白くて細いもやしのよーな奴だから」
  母 「もやし? 
     見かけはいいが、どんな子なんだ?」
  神田「会って判断してくれ」
  母 「先入観なしで会えか、いいだろう」




7 母 「お前が幸せそうでよかった」
  神田「悪かったな、知らせなくて」
  母 「お前がやましくなければ、それでいい。
     恋人を大事にしろ」



8 母 「じゃあ今日はこれで帰る」
  神田「ああ、またな」
  母 「冷蔵庫に夕飯を作っておいた。お前の好物だ。食え」
  神田「すまんな



9 神田「もやしの写真送るって約束したからな。どれにしよう」
  アレンたんの秘蔵写真をしこたま持っているようです。


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