『再びデート』
1 ダウンタウンでビリヤードに興じる二人。
神田 「オレの家族がお前に会いたがってる」
アレン「えっ?」
(そ、それって『僕はあなたと結婚を前提におつき合いしたい』
って、事だよね。
そりゃ、僕、神田が好きだし、キスもしたし、デートもしてるけど、
学校に通い慣れてきたとこだし、友人も他に一杯出来てきたし)
神田 「どうした?」
アレン「あの、いいの?」
(神田は気づいてないけど、神田って学園でもの凄くモテてるんだよね。
ただ、神田が近より難い雰囲気なんで、遠巻きに見つめてるだけなんだ。
なのに、神田は僕と一緒にいてくれる。しかも、こんな事言ってくれて。
……いいのかな。こんな嬉しい言葉を本当にしていいのかな)
神田 「何がだ?」
アレン「いいのかな」
神田 「だから、何だ?」
アレン「僕なんかでいいのかな」
神田 「あのな、モヤシ。
何で、そこで卑屈になるんだ、手前は」
アレン「え!? でも」
神田 「お前はちっとも解ってねぇな」
(お前を狙ってる奴が大勢いるのに、いつまでも無防備でフラフラされちゃ、
俺の気が休まらねぇんだよ )
2 神田 「お前を紹介したいんだ。
お前が好きなんだよ。解らないのか!?」
アレン「ぼ、僕…」
神田 「……………イヤならイヤでいいけどな。
何とか言えよ、おい。固まってるな、恥ずかしいだろうが!」
アレン「ご、ごめんなさい」
神田 「………おい、まさか…」
思わずアレンの腕を掴む神田。
アレン「そうじゃないんです。
嬉しいんですっ。あんまり嬉しすぎて、声が出なくて。
何て言っていいか解らなくて…。
だって、だって、神田がはっきり僕の事好きだって言ってくれたの
初めてなんですよ? 」
神田 「……そうだったか?」
アレン「そうですよっ!順序が逆でしょ?びっくりするじゃないですか!!」
神田 「じゃ、返事は?」
アレン「もう、神田はせっかちなんだから!」
神田 「考える時間が欲しいってのか!? 俺の事、その程度かよ!」
アレン「違います! 嬉しいの、噛みしめさせて下さい!!」
神田 「モヤシッ!」
3 ラビ 「バカップルがいるさー。
こんな公衆の面前で恥ずかしくねぇ?」
神田 「……………」
アレン「……………」
ラビ 「はいはい、お邪魔虫は消えまーす」
(ちょっと一歩先を越されたさー。
でも、次は負けないもんね )
*実は本当に通りすがりのラビ(笑)
4 小腹が空いたのでパン屋へ。
アレン「どれにしよう。迷うなあ」
神田 「おい、いー加減決めろよ」
アレン(神田ったら、あんな後によく照れないでいられるなぁ。
胸がまだドキドキしてるよ。
もう少し、迷うふりしてよっと )
5 光熱費を支払います。
シムではポストでお支払いです。
神田 (モヤシの奴。もったいつけやがって……。
ああいう時、告る方が恥ずかしいってのに!
けど、やっぱりあいつ、かわいかったな。
あん、何だ、これ? )
近所の塔矢(旧姓・進藤)ヒカル君から、お手紙です。
ヒカル『相談したい事があるんだけど。
明日、家に行くよ 』
一体何でしょう?
『おまけ・熊が出た』
1 真夜中一匹の熊がやって来ました。
2 ゴミ箱を空けています。
3 お目当てのケーキも無く、ゴミだけだったので泣いています。
ごめんね。
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