『同棲依頼』
1 学年が違うと、時間が擦れ違ってなかなかアレンに逢えない神田。
いざ会おうと思っても、見つからないのでリナリーの元へ。
神田 「モヤシを見なかったか?」
リナリー「えっ? うーん、と。中庭にいるんじゃないかしら?
今頃は早めのランチを取ってるんじゃない?」
神田 「そうか。すまない」
リナリー「確か、ラビと一緒だと思うわ。
最近、あの二人、仲いいのよね」
神田 「……………」
(チッ、いつの間に)
ここは女子トイレですが、恋の前では性別も道徳も関係ありません(笑)
2 神田 「モヤシ! 探したぞ!」
アレン「わっ神田!いきなり何ですか。お花踏んじゃいますよ」
神田 「そんなもんどうでもいい。お前に話がある」
ラビ 「何じゃれてるんさ?」
神田 「お前は俺が好きだろう?」
アレン「え、ええっ、ちょっといきなり何です?」
神田 「どうなんだ、好きだと言ってたろう。違うのか?」
ラビ 「ユウ、そんなにしたらアレンも困るんさ。みんな見てるぜ?」
アレン「そうですよ。それに花が」
神田 「一緒に住もう」
アレン「え?」
神田 「お前と一分だって離れていたくない。
だから、一緒にいよう。
イヤか?」
アレン「……………ぼ、僕」
神田 「どっちなんだ? はっきりしろ」
ラビ 「ユウ、お前ってホント余裕ねぇの。それって家系?」
神田 「モヤシに聞いてるんだ、口を挟むな。ウサギ」
背後で学生がサックスで盛り上げてくれてます(笑)
2 アレン「もう、しょうがないですね」
神田 「何がしょうがないんだ。嬉しくないのか?
俺と一緒に暮らすのが」
アレン「…嬉しいに決まってるでしょ?
もう、神田はいっつも強引なんだから。
急にやってきて、突然そんな事言って。
僕、リアクションに困っちゃいますよ。
みんなの前だし」
ラビ 「そんなん言葉にしなくていいさ、アレン」
ラビ、ウインク。
アレン、神田にキッスv
アレン「嬉しいです、神田」
神田 「そ、そうか」
ラビ 「ハハハ、今頃照れてるさ、ユウ」
神田 「う、うるせぇ!」
3 ラビ「ユウ、アレンと仲良しさんで良かったさ。
いっつもアレンから相談受けてたんだぜ?
神田となかなか逢えなくて淋しいって。
学生が忙しいのはお互い様だけど、もっと時間取ってやれよ」
神田「解ってる。
………手前こそ、チャンスと思ってなかったろうな」
ラビ「そりゃ、思ってたさ」
神田「何だと?」
ラビ「けど、アレンてユウの話しかしねぇもん。
ユウがどーした、あーしたって。
ちょい切なかったさ。
だから、ユウがアレンを不幸にしたら、
俺、遠慮なくアレンをさらうさ
ユウが何しても駄目な位、全部持ってくさ」
神田「……手前なんかに言われなくてもな。
ちゃんと幸せにする」
ラビ「それが聞きたかったさ、バカユウ」
アレン(あちゃー、下宿代払ったばっかりだ。勿体ないなー)
アレンにはマナとの貧乏時代が染みついてるようです(笑)
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