『神田家の人々』
1 アレンたんを連れて来いと煩く言われているので、神田の実家(捏造)へ
二人で行きました。
初めてみるミュージックボックスに心奪われています。
母弥生はは一人でチェスに夢中。兄皐月と弟葉月はテレビを見ています。
父如月が二人を出迎える為に、二階から降りてきました。
2 一人ノリノリのアレンたん。ごめんよ。君達の家にも置いてあげるからね。
3 父と兄と神田とアレンたんでお食事。
右上 兄皐月 下左 ユウ 下右 父如月
神田 「口が合わないか、モヤシ?」
アレン「とんでもない! すっごくおいしいです!」
神田 「にしては、今日は食べるの遅いじゃねぇか」
アレン「ちょっと緊張してるんです。
(解ってよ、その位!)
あの、お義母さんや葉月君は?
一緒に食べないんですか?」
兄 「ああ、気にしないでいいぜ。
母は料理に張り切って、味見をし過ぎて腹一杯だし、
葉月は見たい番組の方に夢中なんだ。
最も綺麗なお義姉さんと一緒が恥ずかしいのかもしれんな」
アレン「綺麗って…」
(こんな綺麗な人たちに囲まれてたら説得力ないなぁ。
でも、全部神田と同じ顔って何だか凄いなぁ)
兄 「葉月の気持ちは解らんぜ。
俺だったら、アレンの横に座れる光栄、絶対逃さねぇのに」
父 「俺もだ」
神田 「手前ら、黙れよ。もう帰るぜ?!」
父 「来たばっかりだろ? アレン、どんどんお代わりしろ。
うまいだろうが、母さんの自慢料理だ」
アレン「は、はいっ」
兄 「何、睨んでるんだよ。
ピリピリすんなよ、ユウ。みっともねぇ。
アレン、ゆっくりくつろいでくれよ? ここも自宅と思って。
後でじっくり二人きりで話しようぜ」
神田 「ぶっ殺されてぇのか、手前!」
父 「食事時にいきり立つんじゃねぇよ、ガキ。
消化に悪いだろうが」
神田 「チッ、とにかくアレンに指一本触るんじゃねぇよ、皐月兄」
兄 「ケッ。客人をもてなすのが神田家の流儀だろうが。
まして、俺の義妹だぜ? うるせぇんだよ、手前は」
神田 「フン、警告はしたからな」
アレン(こ、怖いよ、マナ…神田ばっかりって怖いよ)
4 父 「アレンって可愛いな。写真よりいいじゃねぇか
何故もっと早く連れて来ないんだ 」
神田 「だから、俺達にも都合があるんだよ。
まぁ、気に入ったならいいんだが」
父 「顔と性格は、な。
しかし、神田家の嫁になるなら、もう一つ条件がある」
神田 「……ああ、アレか」
父 「アレンはどうなんだ?」
神田 「最高だと思うぜ? 俺は満足してるがな」
父 「フン。まぁ、試してみるか。
あ、アレン。こっちに来い」
アレン「はい、何ですか?」
5 いきなりキスしようとする父。
思わず、父に平手打ちするアレンたん。
父 「う…………っ」
アレン「や、やめて下さい!、何するんですか、いきなり!!」
父 「合格、だな」
アレン「いくら神田のお父さんでも、僕、許せません!」
神田 「おい、もやし落ち着け」
アレン「何ですか!?」
父 「すまん、君を試した」
アレン「何ですって!?」
父 「君の貞操の固さと、それとうちの一族は武芸にうるさくてな。
君が男なら尚更、その俊敏さとパンチ力を見たかったんだ」
アレン「……だからって」
父 「ああでないと、君が本気を見せてくれると思わないからな。
なかなかいいものを持っている」
神田 「だから、言ったろ。モヤシは結構強いんだぜ、親父」
父 「そのようだな、アレン。
ぶん殴られて、俺も母さんを見初めたからな。
嬉しいよ、アレン。我が一族に迎えられて」
アレン「はぁ」
(何か複雑…)
神田 (母さんを顔で選んだんじゃねぇのかよ)
そんな中、母は悠然とチェスを続けます。
6 父 「すまなかったな、君を試すような事をして」
アレン「こちらこそすみませんでした。僕早トチリしてしまって。恥ずかしいです」
父 「仕掛けたのは俺だ。君が謝る事はない。
ユウとの生活はどうだ?」
アレン「ええ、幸せです」
父 「学校はどうするんだ? 続けるのか?」
アレン「ええ、出来る限り。結婚したせいで、却って落ち着いたような気がします」
父 「そうか。学生生活との両立は大変だろう。
もし、生活で困った事があるなら相談しなさい。
出来るだけ援助しよう」
アレン「ありがとうございます。
でも、僕、出来るだけ神田と二人でやっていきたいんです。
頑張って、二人でいい家庭を築きたいんです。
だけど、お気持ちだけは本当に嬉しく思います」
父 「そうか。ユウは愛されているんだな」
アレン「はい。僕、神田のことを心から愛しています」
父 「ありがとう、アレン」
7 父とアレンたんの内緒話も気にせず、一人踊りまくる神田。
母はまだチェスをやっています。
8 弟 「マジで兄貴が羨ましいぜ」
神田「お前も頑張って捜すんだな」
弟 「チクショー。
こないだ会った時より、義姉さん、綺麗になったんじゃねぇか?」
神田「そうか? いつもあれだぞ」
弟 「チェッ、ムカツクぜ。
いつか俺も義姉さんみたいな奴見つけるぜ」
神田「そうしろ」
弟 「なぁ、たまに遊びに行っていいか?」
神田「出来る限り、来るな。
俺が留守の時、来たら殺すぞ」
弟 「ホント、ムカツクな、手前!」
9 弟 「なあ、アレン。今度、俺とデートしねぇか?」
アレン「何言っているんですか。僕には神田がいるんですからね」
弟 「じゃ、買い物につき合うくらいいいだろ?」
アレン「え? うーん」
弟 「誓って変な事しねぇよ、義姉さん」
アレン「そうだなぁ
(神田と同じ顔だと断りにくいなぁ)
そうだね、義弟の頼みだしなぁ 」ヒカルが窓辺から外を伺っています。
まだアキラとは擦れ違っているようです。
10 神田 「断れ、モヤシ」
アレン「あ、神田」
弟 「チッ、邪魔すんなよ」
神田 「俺の目の前で堂々といい度胸だな」
弟 「別にやましい事、頼んでねぇからいいじゃねぇかよ」
神田 「俺のモヤシにちょっかい出すんじゃねぇよ、ガキ」
弟 「もうガキじゃねぇよ!
モヤシとは二つ下なだけし、若い顔もイケてるだろ?」
神田 「戯けたこと言うな。同じ顔じゃねぇか。俺より5歳も下の癖に。
もうモヤシは俺のものになったんだよ! 解れよ!」
アレン「あの、葉月君。
僕、神田と3人で一緒なら喜んで買い物につき合います。
それじゃダメですか?」
弟 「……………」
神田 「そんないい子ぶってんじゃねぇよ、モヤシ。
きっぱり断らねぇか 」
弟 「チッ」
行ってしまう葉月。
横で何があろうと我関せずの肝の太い母。
淋しげなヒカル。
と、ちょっと神田家は「修羅の家」
11 神田 「お前にスキがありすぎんだよ。つけこまれるんだからな」
アレン「バカ!何もここでキスしなくてもいいじゃないですか。
バカバカバカバカ」修羅の家の母は何があってもチェス盤が友(笑)
アキラを忘れるために踊ってるアキラ。
ああ、怖ろしい修羅の家(笑)
12 アレン「デートはムリだけど、ご飯食べに来てくださいね。
神田の料理おいしいんですよ」
弟 「何で兄貴のなんか。
あんたの手料理なら食べたいけどよ」
アレン「いいですよ、それでも」
弟 「え?」
アレン「君は僕の大事な初めてできた義弟ですから」
弟 「……………チッ」
アレン「どうですか?」
弟 「いいぜ、それでも。
あんたは大事な義姉さんだしな」
アレン「そうですか! 嬉しいです! ご馳走作って待ってますねv」
弟 「ああ」
(………義姉さんを忘れられる日が来るのかな、俺)
美しき兄嫁アレンに許されぬ恋心を抱いてしまった義弟葉月。
しぶとくチェス盤に座って全てに聞き耳を立てているだろう母弥生と、
何かに取り憑かれたように踊り続ける夫ユウの後ろで、
苦しい板挟みに一人胸を痛める妻アレンであった(笑)
13 弟 「ユウ兄貴ってさ。無愛想でジコチューじゃねぇ?」
アレン「そんなことないです。神田は優しいです」
弟 「でも、口悪いし、性格悪いし、顔しか取り柄ねぇし」
アレン「神田は君みたいに人の陰口を叩いたりしませんよ。
誰よりも僕の大事な人です」
弟 「……解ってるよ。すまない。
義姉さんを諦めなきゃいけねぇって事くらい。
でも、さ。言っておかないと、もっと後悔しそうでさ。
ちょっとだけでいいんだ。少しの間だけでいいんだ。
義姉さんの事、好きでいちゃダメか?
俺がもっと年上で、義姉さんが年下で、
そして、出会いの順序が違ってたら、
アレンは俺のものになってたかも知れないだろ?」
アレン「……………」
(ラビもそんな事言ったなぁ。
神田と会えなくて、淋しくて、ラビに相談した時
ラビも同じ事を言った。葉月と同じような顔で)
「僕の心が揺るがなくてもいいんですか?」
弟 「いいんだ。
ありがとう、義姉さん。
今はその言葉だけで」背中を見送って胸に両手を抱く。
アレン「……………」
葉月の背中にオレンジの髪の青年の姿を見るアレン。
14 何故か偶々来ていたご近所さんと食事をする神田。
女 「あなた、このお家の次男さんですって?別の所に一人で住んで
いらっしゃるの?」
神田「結婚して、パートナーと二人で近所に住んでる」
女 「そうなの。
若いのにしっかりしてらっしゃるのね」
神田「いや、これからだ」
(チッ、モヤシは何処行きやがった?)
15 アレンたん、弟葉月、ヒカルでジャグジーで和み中。
アレン「……そうなんだ、ヒカルも大変なんだね」
ヒカル「うん」
弟 「うっとうしいんだよ」
アレン「葉月君!」
弟 「早く戻ればいいじゃねぇか。意地張ってないでよ。
相手に頭下げさせなきゃ格好つかねぇのか?」
ヒカル「……………」
アレン「葉月君、ヒカルの気持ちも汲んであげなよ」
弟 「何で俺が」
ヒカル「いいんだよ、アレン。
僕も踏ん切りをつけなきゃ。
いつまでもグジグジ考えるより行動しろって、
頭では解ってるんだ。
僕は誰かに叱られたかったかも知れないね」
アレン「…そうですね。前に進まなきゃ」
弟 「フン、反省したならいいこと教えてやるぜ。
たまには寝てねぇで、夜の散歩もしてみろよ。
面白い奴に会うかも知れねぇぜ?」
ヒカル「………!!
今夜、絶対行くよ」
アレン「葉月君…」
弟 「チッ、別に親切じゃねぇぜ。
家にうっとおしい顔の奴がいつまでもいられちゃたまらねぇからな 」
アレン「フフ、そうかい?」
(やっぱり神田の弟だね、優しいな)
16 神田がどこかに行っている間にアレンたんは、父・母・兄・弟と食事。
背後にハルモニア家のレックナート様が忍び寄っています。
どうやらご飯を狙ってきたようです。
王族とは言い難いですね(笑)
アレン「神田ってケーキが嫌いなんですね。
彼のバースディにケーキ無しで 残念だったです」
母 「あの子は好き嫌いが多いからな。アレンも苦労するだろう?」
アレン「ハハ、そうでもないですよ」
母 「構わないから直してやってくれ。
結婚したら、また好みが変わるからな」
アレン「そんなものなんですか?」
母 「お前が好きなのは何だ?」
アレン「え、僕、何でも好きなんですが」
母 「じゃ、ユウにもそうしろ。
お前が好きなものなら、ユウも好きになるだろう。
時間はかかるだろうがな」
アレン「やってみます」
母 「アレン」
アレン「はい?」
母 「ユウを頼むな」
アレン「はいっ!」
兄 「母さんに気に入られてよかったな、アレン。
ところで、まだ時間ある?
俺と余り話してないんだけど…」
母 「皐月、手前もさっさと風呂に入れ。
いつまでも、片づきやしねぇ!
それとも風呂掃除までしてぇか! 」
兄 「……」
17 アレン「あっ神田」
神田 「お前何してたんだ?疲れてねぇか?」
アレン「疲れてなんかいませんよ。大丈夫です。
でも神田、今まで何処にいたんですか?」
神田 「俺の部屋に、な。
ちょっと色々片づけしてた。
明日から本当にお前との暮らしが始まるからな。
いる物といらない物とか整理してた」
アレン「神田……」
神田 「一つの区切りが終わったな」
アレン「はい。みんなに気に入られてよかった。
あのね、神田。僕、この家の人達、大好きですよ。
本当にここが神田が生まれ育った家なんだなぁって思いました」
神田 「また、いつでも来れるさ」
アレン「そうですね。
でも、神田。今度はみんなをもうちょっと歓迎して下さいね。
葉月君もとってもいい子ですよ?」
神田 「………お前、あいつと何話した?」
アレン「えへへ、秘密です」
神田 「お前、な」
アレン「愛してます、神田」
神田に抱きつく、アレンたん。
神田 「何だ、急に」
アレン「貴方に出会えてよかった。
あなたがここで生まれて育って、僕と出会ってくれてよかった」
神田 「お前もいつか会わせてくれ」
アレン「………………。
そうですね、まず師匠に…………えっと、いつか、多分、きっと……」
神田 「……………」
アレン「そして、約束します。
僕の一番大事な人に、僕の一番愛する人を会わせるって」
神田 「ああ、約束だ。
じゃ、帰ろうか、俺達の家に」
アレン「はい」
第2部終了です。どうもありがとうございました。
初夜はえっと、時間なかったんでこれから……てへっ。
さて、次はこのサイト本命「イチャイチャバイオレンス」です。
何だかシム日記じゃなくて、俺とあおいちゃんの妄想SSと化してるなぁ(笑)
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