『風邪を引いた日 5』


1 神田、シャワーを浴びています。
  (確かにグダグダ考えるのは俺の性分じゃねぇ。
  あいつが吐き出さないで何でも飲み込むのは
  前から解っていた事だしな。

  でも、やっぱりいざという時、俺を頼らないってのは
  ムカツクんだよ!)

2 アレン「あ、神田。お帰りなさい。
      すいません、ぼーっとしてたら、水道出しっぱなしにしちゃって」
  神田 「んなの、メイドにやらせろ」
  アレン「でも、僕がやったから」
  神田 「いいから」

  神田、やってきたメイドにモップを押しつける。

  アレン「すいません」
  神田 
「別に怒ってねぇよ」
  アレン「よかった。 もうすぐ夕飯、作りますね。
      今夜はハンバーグドリアでいいですか?
      いい水菜があるんで、シーザーズサラダもしましょうね。
      座ってていいですよ? 疲れてるでしょ。
      今日の講義は長くてね、僕、寝ちゃいそうになりましたよ。
      教授ももっと要点をはっきり説明してくれるといいのになぁ。
      あ、リナリーがね、今週末、家に帰るんでコムイさんに
      何か伝言ないかって。
      
      ねぇ、神田。聞いてます?」
  神田 「何で一人でそんなにベラベラ喋るんだよ」
  アレン「いいじゃないですか、別に。
      神田の方が喋らないんですよ。今日は何かありました?」
  神田 「いーや、別に」
  アレン「ほら、それだもん。神田は学校とかであった事、何も話さないんですから。
      それなりに色々あったでしょ?」
  神田 「毎日、変わらねぇもんは変わらねぇ」
  アレン「神田って面白い事がないと全然日記書かない方でしょ?」
  神田 「ガキの頃、幼稚園や学校であった事を一々親に報告したりしなかったな。
      俺んちはみんなそうだ。
      お前は?」
  アレン「僕は……、
師匠はそんな事聞いてくれる人じゃないですから」
  神田 「お前、その頃から師匠んちにいたのかよ」
  アレン「どうでもいいじゃないですか、そんな事。
      それより、ラビと会いました?今度のクリスマスの相談したいんだけど、
      ラビって人気者だからなかなか捕まらなくて」
  神田 「チッ………自分から話振っておいて、マズイとすぐはぐらかす。
      どうでもいい、か。
      悪い癖だよな、手前のっ」
  アレン「あっ…」



      
3 神田 「モヤシ……」
  アレン「………ん、はぁ…ふ……ん?
      ちょ、ちょっと、神田。何処触ってんですか?」
  神田 「何処って、いつも触ってるだろ?」
  アレン「そ、それは……っ、だ、ダメですって!昼間っから!」
  神田 「前にもした事があったじゃねぇか。結婚したらお預けか?」
  アレン「そ、そうじゃないけど! あの、ダメなんです!」
  神田 「何で?」
  アレン「メ、メイドさんに聞かれるから!」
  神田 「掃除終わって、もう帰ったよ」
  アレン「や、やっぱりダメです! あ、明るいし、声が……」
  神田 「人の事なんかどうでもいいじゃねぇか。
      俺の事だけ考えろ、バカ」
  アレン「イヤ… た、立っていられな……」
  神田 「俺にしがみついてろ」
  アレン「あ………う……んんっ、あっ!
      お、お願い、神田……べ、ベッドに行かせ…て」
  神田 「ダメだ」
  アレン「な、何で…」
  神田 「グルグル考えてないで、頭をからっぽにしろ、バカモヤシ。
      俺以外いらねぇようにしてやったのに、まだ足りねぇのか、バカ」
  アレン「バカバカって、人の事……ああっ!!」

4 アレン「あっ、うう………ひっ!! か、神田!! イッ!
     こ、こんな……ダメ……」
  神田 「この体勢…だと、イイ所に当たり…にくいか?」
  アレン「……ん! ふ……キ、キツイです……あ、足が…足…っ。
      お、お願い……ベッドで…」
  神田 「もっと、足上げろよ。入れ足りねぇ」
  アレン「バッ、バカ!! イヤ……痛……」
  神田 「ああ……結構入った。いつもより…キツイな…。う……ん。
      こういうのも…いいだろ…新鮮で」
  アレン「そんなの………んんっ!!」
  神田 「そう言いながら、腰がすり寄ってる…じゃねぇか、モヤシ」
  アレン「ち、違………ああっ、あ! は!…あっ!くぅ…う! あん!」
  神田 「いい声……出してるじゃねぇか。こうか? ここは?」
  アレン「あんっ!! ううっ! あ! イヤ…あ!
      い…………あ!! ふ……ああ!あ!」
  神田 「そうだ……いいぜ。
      もっと狂うほど、俺を欲しがれよ。
      お前の中に溜まってるもの、全部吐き出しちまえ」
  アレン「あっ!! はうっ! あ……はぁ…あう……い、あ…。
      か、神田……お、お願い、イケな…」
  神田 「まだ……もっとだ、モヤシ」
  アレン「…………くっ!……ふぅ……ダメ……いやぁぁ」
  神田 「しょうがねぇな」

 

5 神田 「これで……いいだろ」
  アレン「あ………うっ、あ……い……いい…あ! ……うくっ!
      あっ!! は……っああ!!…あ 」
  神田 「言っとくが……これで……終わらせる気はねぇ…からな。
      このまま2回戦、行くぞ………!」
  アレン「……………」
  神田 「……………どうした?」

  アレン、ただ神田の背中にギュッとしがみついて、顔を伏せている。
  表情が解らない。

  神田 (泣いてんのか?)
     「……………」
     (チッ……泣かせとこう)
     
     「好きだぜ、バカ。
     お前に何があってもな。
     お前は俺の大事な女房だ」

  アレン「……………好き」



  神田 「聞こえねぇ」
  アレン「……………」
  神田 (ま、いいか)


  アレン「…………あっ!! う!!」
  神田 「モヤシ………」
  アレン「あ……ん! あ! は!」

  アレン、ただ神田にしがみ続けている。


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