薄紅の日 3
1、アレン「…んん…う…」
神田 「…お前さ、わざとやってる?」
アレン「何が、ですか?」
神田 「……いや…」
アレン「もっとちゃんと持ってて下さい。
串が口から離れちゃうでしょ?」
神田 「…ああ」
2、アレン「…そういえば、神田の分は?」
神田 「俺は別に団子なんか要らないからな」
アレン「そうですか。じゃ、全部食べちゃっていいですね。
…んん。おいし。
これ、そんなに甘くないからいくらでもいけそうです。
みたらしもいいけど、三色団子もいいなー。
花を見ながら、神田に食べさせてもらうなんて最高ですね」
3, アレン「ご馳走様でした。
神田の指、僕の唾液で汚れちゃいましたね。
ごめんなさい」
神田 「ああ、じゃ、お前が舐めて綺麗にしてくれないか?」
アレン「……………」
神田 「イヤか?」
アレン「……いいですよ。僕のせいだから。
そのまま、じっとして下さいね。
んん…ふぅ…。 ぴちゃ…。
……神田の指も… 少し甘い、かな?
ふぁ…ぅう、ん」
4,神田 「モヤシ…ッ!」
アレン「わっ、ちょっ、神田っ!!
ダメッ、いきなり…!」
神田 「お前、絶対誘ってただろ!」
アレン「違いますっ。
ちょっと、ふざけただけで…ダ、ダメっ!」
5、アレン「そ、それにこんなとこで…っ!
だ、誰か来ちゃったら…!」
神田 「こんな所、誰も来ない。
誰も見てねぇ!」
アレン「あ…っ、ヤダ…!!
何処、触ってんですかっ!?
ホント、ダメです! ここじゃ…っ!」
6,神田 「気にすんな。桜しか見てねぇよ。
桜しか聞いてない。
だから、じっとしてろ」
アレン「その気にさせたのは謝ります!
だって、神田が余り意地悪だか…ら…っ!
もう、本気で怒りま…すよ…」
神田 「とか言いつつ、声が震えてるじゃねぇか」
アレン「だっ、だから…ダメだっ…て…っ」
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