『ハッピー・ハロウィーン 3』
１５ 神田 「…………約束通り着てやったぞ」
アレン「あ〜やっぱり似合うじゃないですか」
神田 「何が、だ。アホみてぇじゃねぇか。
第一、お前がお姫様で俺がメイドじゃ、スゲェ気に障るんだが」
アレン「お姫様ドレスは絶対嫌だって言ったの神田ですよ？
じゃ、他のにしましょうか。チャイナドレスも借りてきてるんで」
神田 「………女装以外ねぇのか」
アレン「負けたんだから、文句言わない。侍なら潔くして下さい」
神田 「お前がそれ着ろ」
アレン「ええ、いいですよ。ちょうど赤と青、お揃いなんです。
ペアルックでいいですよねｖ（ニコ）仮装のポイント上がるしｖ」
神田 （…………読んでやがったな、コイツ）
こういう点では、常にアレンたんの方が上です。
１６ アレン「ジャンｖ どうですか、神田？
羽付でかわいいでしょ？」
神田 「……お前…………（つい見とれて）
いや、やっぱり俺は反対だ。みっともねぇ！」
アレン「何、言ってるんですか。神田も着るんですよ。
早く行って着替えてきて下さい」
神田 「え、おい、やめろ」
アレン「問答無用です（ニコ）」
１７ アレン「わぁ、美人は何着ても似合いますねｖ」
アレンたんは賛美していますが、神田の女装はビミョ〜です。
神田 「……………死にたいぜ（泣）」
アレン「何言ってるんですか！
絶対、今夜の優勝はいただきですよｖ」
神田 「何だ、優勝って。ラビ達と食事会じゃねぇのか」
アレン「い、いえ、きっとみんなの中で神田が一番！て事ですよ」
（間違ってないよね、えへ）
１８ アレン（えっと、今の内、コンテストのエントリーの記入しとかないと。
タウンに着いたら、そんな暇ないし。
神田にバレないようにこっそりやらないと
）
神田 「お前、何か企んでるだろ」
アレン「神田の気のせいですよ」
神田 「お前がソワソワしてる時は絶対何かアヤシイんだ」
アレン（鈍そうで、こういう所はスルドイなぁ）
「ぜ〜ったい気のせいですよ」
１９ アレン「じゃ、出かけましょうか？ 楽しい夜にしましょうね」
神田 「本当に食事だけで他に何もないだろうな」
アレン「学生同士で集まるんだから、ダンスとかあるでしょ？
いいじゃないですか。神田がこんな格好で来るなんて
きっとみんな、びっくりしますよ」
神田 「………チッ、それが嫌なんだよ」
アレン「あ、後、もう一つお願いします」
神田 「何だ？」
アレン「きっと神田、一杯ダンス申し込まれると思うんですよね。
未だにキャンパスじゃ神田の人気ってダントツですもん。
今日はサークルやクラブの人達も一杯来るっていうし、
ラビとか、きっと狙ってるんじゃないかなー？
だから、ラストダンスは僕とお願いしますｖ」
神田 「……………バカ、か、手前は」
アレン「え？」
神田 「そういうのはこっちの台詞だって言ってんだよ！
俺が言わなきゃ、意味ねぇだろ！」
アレン「え？ は、はいｖ」
神田 「お前こそ、ちゃらちゃら他の奴と踊ってんじゃねぇぞ！」
アレン「わ、解ってますって。でも、ちょっとくらいいいでしょ？」
神田 「……………いーぜ。お前の『ちょっと位？』。
祭りだからな。
その代わり、俺とも踊ってくれるんだろ？
フロアでダンス。ベッドでも死ぬ
ほど踊らせてやるよ。
そういう祭りだってな。
いっそ、今夜はタウンのホテルに泊まろうか？
お前の足腰立たないようにしてやるからな」
アレン「じょ、冗談でしょ（汗）
（はぁ〜、ホントに嫉妬深いんだから。
でも、やっぱりちょっと嬉しいんだよねｖ）
「ご馳走はいいけど、いたずらは程々にして下さいね？
朝帰りって、やっぱり恥ずかしいですよ〜」
神田 「他人の祭りなんかどうでもいいさ。
今夜はお前が仕掛けてきたんだろ？
食ってやるよ、毒ついでに皿までな」
そして、二人は夜のタウンへと消えていくのでした。
おしまい
裏におまけがありますｖ
