『葉月君と僕』 1
1 アレン「葉月君じゃないですか。いらっしゃい」
葉月 「あ・・・あ」
大好きな兄嫁に会えて、照れてしどろもどろの葉月です。
葉月 「と、通りかかっただけだ。来てもいいって言ったから、来たんだからな」
アレン「もちろんですよ! 来てくれて嬉しいです」
2 アレン「神田家の人たちってみんな身体を鍛えているから、僕も鍛えようかな」
葉月 「アレンは今のままがいい!」
アレン「そうですか」
葉月 「そうだ、無理する事はねぇよ」
アレン「そうかな。
お義父さんは神田家の人間は武術に優れてないといけないって言ってたけど。
僕も早く神田家の一員になりたいんだ」(建て前)
(本音)(神田と一緒にいると、夜が大変だし。もうちょっと体力つけないとね)
葉月 「あんなクソ親父の言う事聞く事はねぇよ。
アレンは今のままで充分じゃねぇか」
アレン「うーん…でもね。
あ、そうだ。毎朝、一緒にジョギングしない? それじゃ駄目?」
葉月 「えっ、ああ……うん」兄嫁アレンに全く頭の上がらない葉月君は、まだ13歳(笑)
3 神田「葉月じゃねぇか、どうした?」
葉月「アレンの顔を見にきた」
神田「帰れ」
葉月「やだね」
神田「邪魔臭ぇんだよ」
葉月「アレンは来てくれて嬉しいって言ってたぞ」
神田「単なる社交辞令だよ、のぼせんな」
葉月「知るかよ。うぜぇんだよ、手前!」
神田「つけ上がんじゃねぇぞ、ガキ!」
微笑ましい兄弟の触れあいです(笑)
4 葉月 「この飯うまいな。アレンが作ったのか?」
アレン「ふふ、美味しいでしょう?ユウが作ったんですよ」
葉月 「ちっ」
神田 「文句あるなら食わなくていいぞ」
葉月 「アレンが作った飯が食いたかったんだよ」
神田 「贅沢言うな」
葉月 「チッ、道理でお袋と味付けが似てやがると思った」
アレン「そうなんですか。僕じゃなかなかこの味が出せなくて。
僕も勉強してるんですけどね」
神田 「フッ…、お前は英国人の舌だからな」
アレン「どうせイギリス料理はまずいからって言うんでしょ?
バカにしないで下さい。
いつか、この味を出せるようになってみせるんだから」
葉月 「アレンなら大丈夫だ」
アレン「ほら、葉月君だって言ってるでしょ?
そうだ、今度の日曜、お義母さんに習いに行こうかな」
神田 「……………」(凄くイヤそう)
葉月 「……………」(微妙に嬉しそうな、困ったような)
アレン「あれ、駄目ですか? お義母さん、忙しいかな?」
神田 「面倒だから、よせ」
アレン「何故ですか?」
神田 「お袋は人に物を教えるような性格じゃねぇんだ」
アレン「でも、神田だって教わったんでしょ?」
神田 「俺は教わってねぇ。自然に覚えたんだ」
アレン「へぇ、神田ってスゴイなぁ。うーん、じゃ、神田に教わった方が早いかな」
葉月 「……お、俺が頼んでやろうか?」
アレン「ホント?」
神田 「出しゃばんじゃねぇ、葉月!」
葉月 「いいじゃねぇか! アレンがうちに来たいって言ってんだから!」
神田 「ハ! じゃ、あのお袋に物を頼んでみるか! できねぇ事言うんじゃねぇ」
葉月 「……や、やってみないと解らねぇだろ」
神田 「お前はアレンをうちに来させたいだけだろうが。ふざけんな」
葉月 「……………」
アレン「いいですよ。僕の事だから、僕から頼んでみます。
神田だって、ブツブツ言うけど、結構僕に色々教えてくれるじゃないですか」
神田 「……ブツブツは余計だ」
アレン「ハハ、すいません」
5 スポーツの話題でアレンたんと葉月は盛り上がっています。
葉月 「ワールドサッカー、日本はどこまで行くと思う?」
アレン「もう少しスピードとパス回しを強化しないとキビシイですね。
後、後半に気を抜くのをどうにかしないと。
でも、僕はやっぱり英国が気になっちゃうな」
葉月 「英国っていえばさぁ、マンチェスターって…」
神田 「チッ…(全然解らん)」
独り面白くない神田(笑)
6 神田 「ったく、あのバカ、皿くらい片付けろっていうんだ」
アレン「クスクス」
(何だかんだ言って甲斐甲斐しいんだからv)
神田 「葉月はああ言ってるが、実家に行くんじゃねぇぞ。
俺が教えるから」
アレン「ええ、その方がいいですねv」
(ほら、やっぱり優しいんだから)
神田 「お前、何か誤解してるだろ。ニヤニヤすんな」
(お袋は短気で言葉が足りねぇからな。
絶対、モヤシじゃキレるに決まってるぜ)
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