「ハロウィーン・パーティ」8
1,宴もたけなわという事でそろそろお開きです。
アレンたんの作ったケーキで締め。
コムイ「クロス、じゃあ、あの子を僕の学園に入れるって話、
進めていいんだね」
クロス「ああ。学力的には何の問題もない。
新学期になったら、そっちに行かせる」
コムイ「大丈夫、なの?」
クロス「いつまでも子守をしてる訳にもいかんさ。
誰も知らない土地で、独りでやっていく方があいつの為だ」
コムイ「そうじゃなくて、君が」
クロス「…茶化すな」
コムイ「そうかな?」
クロス「……フン」
2,アレン(うう…、みんな、注目してると切りにくいなぁ。
師匠が話してた、あの人、誰だろう。
学長さんが来るって言ってたのに、ちっとも紹介してくれないし、
結局、話は立ち消えになったのかな?
あの人がそうでないといいのに)3,アレンの作ったケーキは大好評でした。
あっという間に売れてしまいます。
4,食べ終わると、パーティもおしまい。
みんな、さっさと帰っていきます。
片づけない人だらけです(^_^;)
さすが、師匠の友達ですね。
5,客 「楽しかったよ」
客 「いいパーティだったよ。また呼んでくれ」
食事や飲み物も充分だったし、トイレの故障など大きなトラブルもなし。
お客様も充分満足されてます。
6,客 「じゃあ、また」
最後に残った客も帰っていきました。
客で埋め尽くされた広い会場もガランとしています。
ホッとしながらも、少し寂しさが残るアレンたん。
時計を見ると、もう夜が明けそうです。
7,アレン「無事に終わってよかったですね。
あの…片づけは一寝入りしてからでいいですか?」
クロス「ん? ああ、好きにしろ。
飲み足りないから、俺はもう少しここにいる」
アレン「タフですねー。まだ、飲むんですか?」
クロス「パーティじゃ、客あしらいでそんなに飲む暇ねぇからな」
アレン「えーー?
…ところで、僕、行きませんから」
クロス「何が」
アレン「僕の進学の話です。学長さん、来てたんでしょ?」
クロス「さぁな」
アレン「また勝手に決めてないでしょうね。
言った通り、僕は師匠の元で修行したいんです。
立派な弁護士になりたいんです」
クロス「……フン、そりゃご立派な決意だな。
じゃあ、俺も一つ質問させてもらおう」
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